私たちが呼んでいる柴犬には実は種類があります。それぞれに違った特徴があり性格も違いますが飼い主に従順で優しいところは変わりません。
飼えば飼うほど柴犬ならではの他の犬種にはない魅力にハマってしまう人もいるはずです。そんな今存在している柴犬系統の「山陰柴犬」「美濃柴犬」「川上犬」「縄文柴犬」「信州柴犬」をご紹介します。
■小型犬ほどの大きさの賢い犬種「山陰柴犬」
日本海の中国地方などに生息していた犬種で猟犬として活躍していました。穴熊狩りをしていたので、通常の柴犬よりも小さく小型犬ほどの大きさであること、凛とした西端な顔立ちで、毛は少し赤みがかった特徴をしています。
お手入れがしやすい真っ直ぐな毛並みが特徴ですが、どの山陰柴犬によっても毛の色に違いがあります。性格は温和で無駄吠えが少なく病気にもかかりにくいなど、とにかく飼いやすいのも特徴です。
飼い主さんに対してとにかく従順なので一緒に過ごしているうちに家族同然の存在に。人に対してとても優しいのは猟犬として活躍していた歴史があるからだと言われています。ただし室内飼いができずペットショップでは購入できません。
運動量が多くとにかく活発です。
引用画像元 山陰柴犬育成会
■希少で知られる「美濃柴犬」
絶滅する恐れがあると言われている珍しい犬種で岐阜県原産、現在は170頭程しか存在していないと言われています。昭和11年に国の天然記念物に指定されました。
柴犬とは思えないほどの赤褐色の毛並みが印象的で美しいので飼いたいと希望される方は多いのですが、なかなか手に入らないと言われています。
体格は一般的な柴犬と同じで、遊び好きでフレンドリーな性格、飼い主にとにかく従順でどれもかわいい性格です。子犬のうちは少し黒みがかった毛並みをしているので、美濃柴犬とは気付かないほど変わります。
国産の犬ではなかなか見かけない美しい毛並みが印象的ですね。
画像引用元 一般社団法人美濃柴犬保存会
■オオカミの一種「川上犬」
長野県の川上村で昔から伝えられてきた柴犬でニホンオオカミの血を受け継いでいるので、見た目は通常の柴犬とは違い少しオオカミのように見える部分もあります。
国の天然記念物でもあり、保護犬です。単色ではない長い毛並みが特徴で好奇心旺盛で飼い主には従順です。警戒心が強いので見知らぬ人に懐くような性格ではありません。
凛々しい外見が他の柴犬とは違った印象です。スキンシップ不足だと成長に影響してしまうので、環境を整えること、その上でたっぷりと時間をかけて愛情を注いで信頼関係を築くようにしましょう。
画像引用元 長野県川上村
■キツネ顔が特徴で珍しい「縄文柴犬」
現在は300頭ほどしか存在しない縄文柴犬はキツネのようなしゅっと細長い顔立ちにスタイルの良さが印象的です。名前の由来は縄文遺跡から出土した犬の骨格に似ていることからその原種性を維持する為に付けられた名前でもあります。
警戒心は強いものの、飼い主にはとにかく従順です。俊敏な動きで運動神経も良く飼い主を守る心優しい一面も。柴犬のような丸みのある外見ではありませんが、無駄のないフォルムが美しいこともありその価値は年々上がっています。
画像引用元 天然記念物柴犬保存会
■なんといっても柴犬といえば「信州柴犬」
私たちがみんな大好きな柴犬の代表といえば信州の血を継いでいる信州柴犬ですね。全体的に丸みがありとにかく愛らしい外見が印象的です。
たぬき顔などと言われることもありがっしりとした体格に筋肉質です。友好的で飼い主に対して従順。他の家族に対してクールに接する時もありますがとにかく愛らしい表情で私たちを癒やしてくれます。
■存在を淘汰されかけた「豆柴犬(尺柴・小柴)」
柴犬の小型でたぬき顔と呼ばれる犬種には「豆柴」もいます。丸々とした顔がとにかくかわいいですよね!
昔は上記の柴にも大きさのバラエティーがありました。30センチの尺柴や小柴と言われる子、45センチを超える紀州犬と間違えると言われた大柴など。
柴の中でも大きさで呼び名も変わっていたんですね。
豆柴は日本の住宅事情にマッチした小型で飼育のしやすい犬種です。
当犬舎の豆柴は日本犬保存会に属していた柴の中の小型を出す系統を保存守ってきております。
近頃は日本だけでなく海外でも人気がありますね。柴犬の魅力をもっと知ってくださいね。
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