室内排泄・トイレのしつけ

犬の失敗しないトイレトレーニングと排泄させない散歩

トイレトレーニングの基本についてまとめてみましたので、普段の飼い主さんの対応や周りの環境を振り返りながら一読ください。

排泄前の行動(サイン)と排泄の時間(タイミング)をきちんと観察(つかむ)失敗させない(見逃さない)という事がとても重要です。

失敗するという事は飼い主さんが目を離している隙にという場合が多いです。
極端な話、ずっと目で追っていればその行動で失敗を防ぐことが出来ますので、ちょっと目を離すという時間がある場合ケージに入れましょう。
また、焦ってはダメです。
人間の子供ならおむつからおまるに半年かかる子もいます。気長に構えるのも大事です。

 

トイレを成功させる状況作り

寝床はおトイレではない、おトイレは別に離れた場所に用意するとトイレの躾が格段に成功します。

一般的なサークルは寝室とトイレが一緒になったもの、または世間の多くがそうしているから?

その設置方法は本当に犬の本能を理解していますか?

犬は寝床では排泄を嫌う動物ですよ。

 

ケージはトイレではない。本トイレを用意してください。

子犬が産まれれば母親は子犬の排泄物を舐めとり巣穴を清潔に保ちます。

巣穴に糞尿を放置すると外敵に匂いを嗅ぎつけられ子犬が襲われるということが起こりますので、防衛本能から巣穴は清潔にするという事を幼い時から母親に学びます。

ヨチヨチと歩けるようになると巣穴を出て少し離れた場所で排泄をするようになります。

子犬のうちから寝床は清潔に保つよう母親に教わりますので、お家で用意したケージ(寝床)でおトイレを教えるというのは、母親に教わったこと真逆に躾けるという意味でも時間がかかります。

犬用のサークル、ケージは人が飼育しやすいようにと、寝床とトイレを一緒にされています。

ご自身の寝室に普通はむき出しのトイレはありませんよね。

壁を隔てた別の部屋にトイレを作ります。

犬だって寝床でトイレはしたくないです。

 

失敗しないトイレの場所

ケージ(寝床)ではなく、寝床よりも離れた場所に本トイレを設置するということです。

ケージに閉じ込めて出せない時間帯は仕方ないのでケージでしてもらいますが、犬にとってはお漏らししていると同じ意味合いになります。

ケージでのおトイレは親から教えられた通り清潔に保たなければいけない、外敵から身を守る場所である、そういった意味からウンチがあると食糞につながることもあります。

 

ペットシーツ

吸水性の高いものを選びましょう。

犬は足裏が濡れるのを嫌う子がいますのでペットシーツに足を踏み入れた際、そのペットシーツに乗るのを嫌う子もいます。

表面がさらっとするタイプの物に変更するだけで成功率が上がることもあります。

子犬の頃は排泄も少ないので複数回使用するが可能です。新品にすぐ取り替えるのではなく複数回利用し成功体験を高めましょう。

また子犬の内は新しいペットシーツに取り換える際、汚れたペットシーツと少しすり合わせ、匂いを移します。

無臭のペットシーツよりもおしっこなどの臭いがかすかに残るペットシーツの方が成功率が上がります。

 

消臭剤

失敗はつきものですが、その失敗の痕跡を消すというのも重要です。

消臭剤「きえーる」はアンモニアの匂いを消すことに優れた消臭剤ですのでご利用いただければと思います。

排泄の臭いが残っていると、また同じところに排泄をしてしまいがちです。排泄をした場所は消臭剤を使って臭いが極力消えるようしっかり臭い消しをしておきましょう。

 

ふわふわしたトイレを作る

ペットシーツを挟むトイレトレーは非常に便利ですが、底が固いというのが欠点です。

犬舎では昔は新聞紙の上にバスタオルを三つ折りにしてその上にペットシーツを敷いていた頃があります。

新聞紙はインクの臭い、バスタオルはフカフカ、色のついたペットシーツは吸水とそれぞれの長所を利用していました。

インクのにおいのある場所はおトイレだよ。(嗅覚)

フカフカしたバスタオルの場所はおトイレだよ。(感覚)

青色のついたペットシーツ(視覚)

5感のうちの3感を利用するというやり方です。

最近では匂い付きペットシーツなどもあり、その匂いの場所がトイレだよと嗅覚で教えることもできます。

トイレトレーとペットシーツの間にバスタオルなどを切って敷きこみフカフカしたトイレを作るという方法も有効です。

トイレトレーがない場合はペットシーツへの悪戯が問題になります。

 

活動範囲を限定する

子犬の行動範囲を広く取らずにまずはおトイレの位置を覚えさせる必要があります。

広いリビングではトイレの場所を認識できないという事もあり得ますので、

ペットフェンスなどで仕切り、活動範囲を限定し、おトイレの成功率があってくれば活動範囲を解除してゆくというのも一つの方法です。

 

犬がトイレをする前の観察

子犬を四六時中観察するのも大変ですが、目を離したすきに失敗したという経験が多いのも事実です。

子犬のしぐさを観察し、トイレのタイミングがわかってくれば目を離しても大丈夫という時間も増えてきます。

癖ついていない、観察できない時間は子犬をケージに戻すというのも大事です。

 

トイレをするタイミング

寝起き

食後

水を飲んだ後

長時間遊んだ後

興奮した後

 

人間でも同じですが、起きれば膀胱におしっこが溜まっています。

朝起きたタイミングはおトイレで間違いないです。

子犬の排便機会は食後だけではありません。膀胱がまだ未熟で小さいので消化した順に排便となりますので、個体差によりますが、一日5回も6回もします。

おしっこは月齢+1時間程度で一回分のおしっこが溜まると言われます。

個体差によりその1回分溜まったおしっこを2回に分けてするのか?8割溜まればするのか?が違いますので回数というのも差があります。

人間の子供が「おしっこ!!」と言ってきたタイミングというのは「もうもれちゃう!!」というタイミングでもあります。

遊びに熱中しすぎておトイレを忘れ、漏れる寸前に訴えてきます。

子犬もそうです。

遊びに熱中し、急に止まったっと思ったらその場でおしっこをしてしまいます。

これは飼い主さんのコントロールミスでもあります。

クールダウンの時間を作るというのも大事になりますので、30分遊んだら10分休憩させる。休息を取り再度出すときにトイレを促すという事を繰り返し教えます、手間をかけ成功体験を多く積む事が大事です。

子犬のおしっこ生成時間は個体差があるものの生後3か月で90分、4か月で約2時間と言われますが一度で全部出し切るわけではないので細かく時間を区切ることが有効です。

排便は成犬になるとおおむね食後の2回に固定化される子が多いと思います。

 

 

トイレ前の仕草

クンクン地面(床)を嗅ぎまわる

くるくると回る

そわそわする

前回した自分のおトイレを探す行動などが見受けられるのが、クンクンと床を嗅いで回るという仕草です。

こちらがそれに気が付いて反応することにより、子犬もこちらの動きに反応しクンクンと床を嗅ぐことを中断するときもあります。

しかしその数秒後~数十秒後にはまた同じ動きをするときがあります。

そういう時は排泄場所を探しています。

くるくると回る仕草は一説には安全確認のため周囲の状況を確認している、と当時に排泄姿勢に入ります。

誰でもそうですが、おしっこが溜まってくるとそわそわと浮くような行動をとりますね。

子犬は30分から1時間程度で排泄を繰り返します。
排泄のタイミングがわかるようにおしっこウンチの時間を毎回記録しておくとタイミングがつかみやすく、トイレに連れて行く時間の目安などもわかってきます。

 

おトイレ成功への道

トイレの成功時

トイレコマンドをしっかりと使う

トイレで排泄をしようとしている最中に「ワン・ツー、ワン・ツー」とリズムよく声をかける。

ワンツーと声を掛けられながら排泄することで、将来的にはワンツーと声を掛けられるだけで、排泄の時間だと意識させることもできます。

排泄し終えたらすぐに大げさに褒める。

飼い主が喜んでいるという事を肌で感じてもらう。(ご褒美に朝晩のドッグフードから少し拝借し1粒2粒与えるのも良し)

 

トイレ失敗時


トイレの失敗を発見しても一切声を上げない、話しかけない。

失敗後、犬に構わず、無視をしながら静かに粗相の後始末をする。一切痕跡・匂いを残さない。

同じ場所で失敗するようなら匂いを取り除ききれていない証拠です。きえーる、薄めたハイターなどを使ってみてください。

 

トイレトレーニングをする際には、ポイントをしっかりと意識する

トイレトレーニングで最も重要なのは失敗をさせず成功体験をひたすら積むという事に心がける。

トイレのタイミングを見逃さずしっかりと観察をする。

トイレが出来た時はこれでもか!というほど褒め、喜びを伝える。

失敗を見逃さず失敗しても怒らない。

寝床のトイレは緊急時の使用、サークルの外へ本トイレを作る。

 

トイレトレーニングの失敗例

ケージ(寝床)の横にトイレ

ケージ(寝床)横におトイレが繋がっている、人間の目から見れば寝床とトイレが別になっていると見えますが、
犬にとっては寝床の横にトイレがあっても自分の寝床です。トイレという区別はつきにくいです。
トイレは別の場所、寝床から離れた場所に設置しましょう。

 

トイレの失敗に反応する


失敗したときに思わず「そこじゃないよ!!」と声をかける、「こっちじゃないでしょ!!」などの人間の出す声は犬にとってはテンションが上がる声質である場合が多く、叱り方次第では飼い主さんが楽しそうにしているのかと勘違いし、飼い主さんを喜ばせるために「成功している、喜んでいる」と勘違いしている可能性があります。また、きつく叱りすぎると家の中での排泄をしなくなる可能性もあります。なので、今後も一切声をあげたり、叱ったりしないようにしてください。

 

失敗した場所が何箇所かある


なぜそこで失敗するのかを考えてみてください。それがカーペットの上ならそれを排除。そうでないなら、匂いが残っているからそこで繰り返している可能性があります。なのでしっかり匂いを消す。それでもそこで失敗するなら、そこが人目がなく安心して排泄できる場所なのかもしれないので、そこもトイレシーツを設置。

もしくは物などを置き、物理的にそこでトイレができないようにする。

うんちの時は、隠れたりベランダに出たがる


まだ飼い主さんに慣れきっていないからウンチを見られたくないのかもしれません。時間がたてば信頼関係も深くなり慣れてお家の中でもできるようになるはずです。

 

 もよおしそうな時にトイレに誘導しても、その後違う場所で用を足してしまう


食後や寝起きなど確実に排泄するであろうタイミングでは首輪とリードをつなぎ、トイレに誘導、ワンツーを声をかけながらトイレをするまで根気よくその場を離れない。

トイレ用のサークルを用意し、おトイレが出来れば出れるという事を繰り返す。

ワンツーと声を掛けられながら排泄することで、将来的にはワンツーと声を掛けられるだけで、排泄したくなるまで持っていけます。

 

失敗を繰り返す場所をトイレにしてしまう

犬にも本能でしたい場所というのはあると思います。いっそのことその場所をトイレにしてしまうのも手です。

 

ご飯を食べる前後は興奮する


ご飯を準備する前にリードをつけ、コントロールしやすくする
ジャンプしたり動き回り落ち着きがなくなるようなら、リードの中間地点あたりに結び目を作って置き、ジャンプできないように踏んでおく。もし、人手があるなら、リードを短く持ってもらっておく。
理想ではお座りマテをさせておく。
ご飯の後もリードを持ち、トイレまで連れていく。

 

この室内トイレができると毎日の散歩の義務からも解放されます。

なぜ犬は外でトイレをするのでしょうか?

人間だって今のような住居が環境として整えられる前は外で排泄していました。

しかし家を建てて住むようになってからはおトイレを家の中に設けるようになりました。

日本犬の多くは20年前まで外の生活でした。外飼育が9割を超えていました。

しかし現代は9割が室内犬です。室内犬なのにおトイレはいまだに外です。

ちょっと不思議ですね。

どうして家でさせないのでしょうか?できないから?

柴の飼い主さんに聞くと「うちの子は外でしかしないんです」という飼い主さんが実に多くいますが、

当犬舎の子は8割以上の子が室内で排泄できますし、外でしない(させない)子も多いです。

同じ豆柴(柴犬)なのになぜこれほどの差が出るのでしょうか?

「うちの子は外でしかしてくれない」という飼い主さんは固定概念が強いのではないのでしょうか?

柴犬が外でしかできない犬種であればヨーロッパで人気が出るとも思いません。

外での排泄はマナー違反なので、柴犬が外でしか排泄しないとなると非常にマナーの悪い犬と認識され、飼いにくい犬というカテゴリーになり人気が出るはずがありません。

しかし海外の人はしっかりと室内排泄を躾けます。

 

躾けの意識の違い

我々日本人とヨーロッパの方々のトイレの躾にはかなりの違いがあります。

日本人の多くは「ご飯を食べたらおトイレに行くため散歩に出る

他国の人は「ご飯を食べて家で排泄したら散歩に行く

日本人はウンチをさせるために散歩に出る毎日を繰り返しますので自然と外で排泄することを強化しています。

その結果が「うちの子は外でしかしてくれない」ということです。

海外では「ウンチをしないと散歩に行けないよ?」なので、排泄を済ませ外に散歩に行きますし、外ですれば叱られますので室内でできる子へ躾けています。

お家を汚されたくないなどの理由もあると思いますが、自分の家はダメで外ではいい。こういう考えは今後改めるべきだと思います。

お子さんが車に乗るとき「先におトイレ済ませておきなさい」と排泄させて車に乗せますよね?

うちの子は「散歩いくよ」というと、まずはおトイレに自分から行きます。

外に出たらトイレが出来ないかも?と理解しているからですね。この子だけが特別ではなく、

外でおトイレはダメと教えるぐらいは犬でも理解できます。

 

室内排泄の徹底

ヨーロッパのやり方を日本に取り入れやすく、意識改善をするだけで人間も犬も幸せに生活ができます。

 

先ほど「うちの子は外でしかしてくれない」という飼い主さん。

朝晩の散歩2回毎日毎日、365日、犬の平均寿命15年、雨が降ろうが寝込もうが、約1万回の散歩が必要です。

しかしよく考えてみてください。「朝晩の散歩で足りていると思っていますか?」

うちの子は外でしかしてくれない」というなら朝晩2回の散歩であれば12時間ごとの排泄になります。

もしかして12時間我慢させているんではないでしょうね?

悲しいかなほとんどの人が朝晩2回です。

 

その結果、外飼育から室内飼育へと変化してゆく過程で日本犬に増えた病気は

「膀胱炎や結石症」です。

なぜこの病気が増えたのでしょうか?頭のいい人ならお気づきですね。

散歩の時間間隔が長いから

という事です。12時間我慢させているのです。

我慢している間に膀胱炎、おしっこが出せないので膀胱内のpH値が上がり結石ができやすい体質になります。

人間の子供なら虐待ですと言われますし、実際そんなに我慢させることもありません。

しかし犬は「我慢してくれる」からなのか?2回が当たり前、外でするのが当たり前となっている飼い主さんの多い事、多い事。

昔から犬の散歩は朝晩だ!という飼い主さんもいますが、昔とは環境が違いますよね?

 

外飼育と室内飼育では全然違います。

 

外犬は 餌をもらうとウンチをするので玄関などにウンチをされたくないのでアスファルトでしてもらうため散歩に連れ出したというのがあります。

飼い主さんも玄関土間をウンチ出踏みたくられれば大変ですのでウンチをさせるために外へ散歩へ行く。

しかしおしっこは玄関土間でされても水を流せばいいのでおしっこは玄関周りでしていても怒られません。

犬もおしっこは繋がれた範囲で適当にし済ましてました。

現在の飼育者さんはあまり見たことが無いと思いますが、年末年始の大掃除で、おしっこをした場所の土に消石灰を混ぜ込む、または土の入れ替えというのが犬を飼っている家庭で行われていました。

なので昔の飼育方法は「犬は好きな時におしっこはできていた」という結論になります。

 

しかし現代の犬は違います。

外でしか出来なくさせられています。

子犬の頃、室内で失敗すれば怒られるか嫌な顔をされるか・・・

まだ散歩にも出れない月齢で迎え入れますので、いつ内でのおトイレを躾けてゆきますが、躾けている最中に散歩が始まります。

おトイレを完璧に覚えないまま、新たな世界に踏み出します。

そして解放感から、電信柱についたほかの犬の臭いなどから「自分もここにしよう!」とおトイレをします。

飼い主さんは見ていますよね? 海外の人はここで怒ります。「ここではしてはいけない!!」と。

ここも違いです。

外でしたら叱られる。

日本で外で排泄している犬を叱っている人を見るなんてことはありませんよね?

海外でマナーの高い人は叱るのが当たり前。犬だって交通公共機関で自由に移動させるんですからマナーが無いと一緒に居れませんしね。

電車内で子供が走り回っていれば叱るでしょ?なんで叱るんですか?「人に迷惑になるから」です。

しかし犬が人に迷惑をかける行為を目のあたりにしても叱りません。不思議ですよね。

 

犬はどう思うでしょうか?

室内でおトイレをしたら「怒られた」「嫌そうな顔をされた」と経験しているはずです。

しかし散歩の時は全く怒られない、いやな顔もされない。

どちらを選ぶでしょうか?

後者を選びますね。

それが毎日続くんです。

外での排泄を癖付けて行っているという事になります。

 

海外では

おトイレをしてから家を出ますので、外ですれば失敗です。叱られます。

散歩も中止です。

折角楽しみにしていたのに、自分が失敗したで楽しみがなくなった。

次は失敗しないように我慢しよう!!となります。

日本は12時間我慢させられているんですから、散歩の1時間ぐらい平気で我慢出来ちゃいます。

 

外で排泄をしない散歩を繰り返すことで室内でできる子に育ててゆきます。

 

朝起きてご飯をやり、ウンチをさせるために散歩に出るのか?

朝起きてご飯をやり、排泄を済ませてから散歩に出るのか?

たったこれだけ、タイミングの違いです。

外に出ておトイレをすれば見て見ぬふりなのか?叱るのか?

ここも意識の差です。

日本は外でさせる躾(無意識)

海外は室内でさせる躾

元々の意識が違いますので、外でしない子へ育ててしまっているというのが現実です。

 

電信柱を臭わせない散歩

皆さまはなぜ電信柱を臭わせるのですか?

昔の犬は群れてその群れでテリトリーを守るためマーキングをするという事が必要でした。

えさ場を守るため、生ごみをあさるため、他の群れと喧嘩にならないためなど生きるためにすることです。

他の群れの情報を得ることにより、その地域を重点的に守る、手薄でもいい、などと行動します。

しかし現代の犬は他の犬と群れでは生活しません。

テリトリーを守らなくてもお家に帰れば餌がもらえます。

そういう意味でのマーキングなどもう現代の犬には必要ありません。

マーキングすること自体が他人にとっては迷惑です。

そして素足でおしっこウンチがふんだんに残る場所でウロウロするのがいい事なのか?

お家に帰って薬用ミューズなどで手お洗いもしませんよね?軽くふくだけですよね。

お家の中に雑菌を持ち込んでいるという事です。

あまり気持ちいい事ではありませんよね。

 

私は電信柱を臭わせません。

そもそも汚いですし、足を薬用せっけんで洗うとか大変です。

色々な犬の臭いもあるので「俺も情報を残さなきゃ!!」と皆を見習うので片足を上げておしっこをします。

マーキングする必要もないですし電信柱のような立ったものにおしっこを掛ける習性があるのですから近づかなければいいんです。

そしてそもそも外での排泄は基本禁止です。

 

オスは片足を上げておしっこをする技を新たに習得する

オスは基本、精通すれば片足を上げおしっこをし出すと言われます。

新技を覚え披露します。

あちこち飛び散るし嫌ですよね。

子犬の頃は座っておしっこできていたんだからそのまま継続してお座りでおしっこをさせましょう。

片足を上げるそぶりをすれば「コラ!」と叱ります。

足を上げない様押さえます。

ただそれだけです。

うちのオス成犬は半分程度はお座りしておしっこします。

子犬時期からおしっこをしているのをただ眺めるのではなく、

ワンツーワンツーと掛け声を掛けながらお尻辺りをなでて褒めてやる。

 

 

出来ていた子が失敗を繰り返す

これもお客様からたまに頂く質問です。

大体はっきりしています。

「褒めなくなった」です。

人間の子供は年齢と共に成長し何でもできるようになってきますが、

犬の知能は2から3歳。

褒め続けてあげる というのが肝心です。

褒めてもらえなくなると「あれ?ここじゃないのかな?」と感じ、違う所でしてみようとなるのかと思います。

すると失敗を見た飼い主さんの反応は「きゃーそこじゃないでしょ!!」とテンション上がりますよね?

犬は「あ!反応があった ここなのかな?」「飼い主さんの気が惹けた!」と喜んでしまうかもしれません。

前までしっかりと褒めてくれていたのに最近褒めてくれないけど再度褒めてもらえたんだ!と勘違いするかもしれません。

出来るのが当たりまえ、ではなく、いつまでも失敗しないよう褒めてやるが正解です。

 

私が大事にするのは犬との会話です。

1の言葉を毎日50回繰り返せば犬もだんだんと単語の意味を感じてゆきます。

1歳の時より5歳かけ続ければしっかりと言葉の意味も強化されてきます。

言葉は通じませんが、犬は理解しようと心がけます。

人間が犬語を理解するのも難しく、声のトーン、イントネーション、長さなどで感情をくみ取ることは可能です。

 

 

成犬だけど今からでも手遅れでしょうか?

いいえ。治す気があれば今からでも躾はできます。

1週間程度散歩を中止してください。

散歩でしかできない。は詭弁です。生理現象なので止めようがありません。

外に出れないので普段より我慢する時間は長くなると思いますし、「我慢できないよ!!早く外に連れて行って!!」と騒ぐかもしれませんが、

かならず我慢しきれずに排泄します。

今までもずっと我慢させてきたのですからこの短期間の苦労で一気に我慢から解放させてあげましょう!

この我慢を乗り越えればあとは楽な生活になってゆきます。

一生我慢させるのか?一瞬耐え難い我慢を与え開放するのか?

 

お家でペットシーツを用意し、外でおしっこしたときの物をティッシュにしみこませ袋にれ持ち帰ります。

ペットシーツにおしっこの臭いを擦り付けます。

後は根競べです。

そわそわし出します。「ワンツーワンツー」と掛け声をかけ、おトイレを促します。

すぐにはしてくれないと思います。

出来ればトイレ用に天井付きサークルを用意してもらえるともっと早いです。

そわそわし出したらトイレサークルに閉じ込め掛け声を掛けます。

1時間我慢するかもわかりませんし4時間我慢するかもわかりません。

出来た時は徹底的に褒める!!

とにかく褒めて褒めて褒めまくる。

そして散歩に行きます。夜中なら無理ですけどね。

 

 

 

室内排泄できるほうが飼育者にも他人にも犬にもいいです。

 

雨降りなど散歩に行かなくても大丈夫。1万回の散歩の義務から解放されます。

体調が悪い時は散歩をパスできる。

老犬になり、外でしかできない子は病気で倒れても外へ行きたがる。

時間的余裕のある時に散歩に行けばいい

放置糞尿問題がなくなる。

他人にも迷惑を掛けない。

犬はいつでもおトイレができる。12時間我慢しなくていい、

膀胱炎や結石症に罹患する確率が減る。

寒い時は私だって散歩に行きたくない!!

 

時間的余裕は家族の負担軽減には大いに役立ちます。

 

しかし子犬は社会化期を付けることも重要です。

一般の方々は朝晩の散歩なので、朝晩に外に出ないとほかの犬に接する機会が非常に減ってしまいます。

積極的におトイレではなく散歩に出る、ドッグランなど昼間でもほかの犬が集う場所に参加する等の工夫は必要です。

 

ペットシーツを持ち歩く

通常の散歩は排泄させることが前提ですので袋にスコップそして水。

この水が少し問題です。

おしっこの後に水を掛けるのがマナーと誰がやり出したんでしょうね?

電信柱の家の前に住む方に以前意見を聞きました。

「水を掛けるのはやめてほしい」その前に「ここでさせないでほしい」という言葉が圧倒的でした。

散歩をしている人は「マナーが上がったでしょ?」と思っているのですが、

実際の被害者は「水をかけても匂いは飛ばないし、掃除の範囲が広がるのでやめてほしい」

と言われます。

確かに水をかけても広範囲に汚染されてしまいますね。臭いも軽減できるわけではありません。

マナーが良い悪い以前に、外で排泄させること自体がマナー違反と考えれば、室内排泄がどれだけ役立つかわかるはずです。

 

 

 

ここまで読んでまだ室内が汚れるのが嫌だから外排泄を選びますか?