犬の知能 実験結果が面白い 特に優れた能力

犬の知能 実験結果が面白い 特に優れた能力とは

 

犬と生活をしていると飼い主さんの気持ちを読んだような行動をしてくれたり、泣いているときや落ち込んでいるときに側にそっと寄ってきてくれるなど、まるで人間のような行動や仕草に驚いてしまうこともあると思います。

大切な家族でもあり愛犬との時間はとても尊いものですし宝物です。そもそも犬の知能はどのぐらいなのか?脳や頭の良さについて紹介していきます。これを知ると愛犬との接し方も変わるかもしれません。

 

■犬の知能についてはさまざまな研究が行われている


知能というのはとても幅広いもので「適応力」「学習能力」「抽象的思考力」「問題解決力」などの、物事に対してどれだけ理解しているかどうかを判断するものになります。人間と犬は違うのでは?と思うかもしれませんが、犬の知能を測るときにも同じように考えます。

1. 脳化指数
まず、体重に対して占める脳雨の比率を表した「脳化指数」と呼ばれる数字があります。アメリカの心理学者「ハリー・ジェイソン」による研究データになります。知能の高さに直接的には関係しないと言われています。脳化指数で見ると人間は7.4~7.8となり、犬は1.2とかなり小さな比率になるのがわかると思います。それもそのはず、猫は1.0で犬よりも少ないのですが、カラスは1.25と犬よりもその比率が大きいのです。賢さを決める基準になる数値で、もともと体の大きさが小さなカラスですが鳥類の中でも賢いと言われています。

2. 前頭前皮質
前頭葉の一部になる前頭前皮質(理性を司る大切な部分)の比率の実験によると、ドイツの学者「コルビニアン・ブロードマン」の研究でその割合が記憶に占める割合を示したデータの数値を出したものです。例えば人間は29%であるのに対し犬は7%になりチンパンジーは17%になります。猫は3.5%と犬の半分程度の数値になります。この違いについてですが集団生活をしたり、他の犬とのコミュニケーションを取る能力が犬の方が優れていますよね。そもそも猫は単独行動を好むのでこの能力に優れている必要がないのです。

3. エピソード記憶
2016年にハンガリーで行われた調査によると、人間と同様に犬にも長期で記憶する「エピソード記憶」が備わっているのではといわれるようになりました。でも犬がどの記憶を持っているのか話ができるわけではないので、明確に実験で判断するのは難しいとも言われています。基本的には犬は短期記憶能力があることはわかっています。一時的に記憶を保持する実験によると2~3秒程度のことなら想起できる結論も出ています。

4. ものまね
猿真似の言葉があるように犬にもものまねに関する能力が備わっているといいます。ニューヨーク私立大学のアドラー夫妻は、犬の模範能力に関する実験を行っています。全く予備知識を持たずに実験を行い取り掛かるまでにかかった時間が590秒(平均)だったのに対して、性格動作を観察していた観察役の平均タイムはたったの40秒ほどだったと言われています。他の個体の動作を見て模範する能力が優れていることがわかりますね。

 

■犬の知能について実験でわかること


犬の知能についてどのぐらい頭がいいのかわからないと感じている人もいると思います。確かに脳の大きさや比率で考えると犬が特別頭がいいとは思えないかもしれません。では犬はどんな能力について優れていると思いますか?

1. 人間を理解できる
犬と一緒に生活していると犬は飼い主さんはもちろんのこと、人間のことを人一倍熟知していることがわかると思います。犬は人間が何に対して注意を向けているのかを他の動物よりも理解していると言われています。人間と長く一緒に生活してきた歴史があるからこそでもあるのですが、これは犬が代々受け継いできた遺伝だとも考えられます。人間とのコミュニケーションに長けているのは、犬が人間との生活を充実させるための知恵でもあるです。

2. 指差し実験では賢い
人が指している物体の下におやつが入っていることを理解させる指差し実験があります。もともと知能が高いといわれる猿ですが、この実験はクリアできないことが実験でわかっています。犬はこのやり方を教えていなくても容易にこなすことができます。愛犬にも試してみたことがあると思います。驚くほど性格に指差しで入っている方を当てることができるはずです。犬にとっては指差しは得意であることがわかります。成犬だけに関わらず子犬に同じ実験をしても同様の動きをしたことから、犬は優れているといえますね。

犬の知能についてさまざまな実験が行われていますが、知れば知るほど犬の賢さを理解できると思います。数値的な面では賢いとはいえなくても一緒に毎日の生活をともにしている飼い主さんにとっては、犬とは呼べないぐらい飼い主さんのことを理解していて一緒に生活していることに間違いないのです。まだ明確にわかっていないこともありますが、家族だからこそ犬について知っていくこと、お互いに共存しやすくなるポイントだと思います。

 

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