ペットに義務化されたマイクロチップって何?メリットとデメリット
日本ではまだまだ知られていないマイクロチップですが、2019年6月に改正動物愛護法が参院本議会で可決して成立したことも話題になりました。犬や猫を飼っている人であれば、強い関心のあるニュースだったと思います。
当犬舎ではマイクロチップの重要性にいち早く反応し、2006年から犬舎で生まれた子犬全頭にマイクロチップの装着をしてきました。
この13年間、「犬が逃げ出した」「朝起きたら犬がいなかった!」という報告を受けた後、保護され、マイクロチップのおかげで無事飼い主のもとに帰った犬が9割を超えます。
今回はマイクロチップとはどのようなもので、つけることによるメリット・デメリットについて説明していきます。
■ペットのマイクロチップとは?
マイクロチップとは、直径2mmほど、長さは8~12mm程度の円筒形をしています。特殊な注射器を使用して皮下に埋め込みます。あくまでも医療行為になりますので、獣医が常駐しているところでないと、マイクロチップを装着することはできません。
マイクロチップのなかにはそれぞれ15桁の番号が記録されています。専用の機器を使って15桁の番号情報を引き出します。マイクロチップの種類によっても変わりますが、ガラスやポリマーを使用しているので皮下に挿入しても犬の体に悪い影響が出た事例はありません。
現在では15桁のマイクロチップ番号がわかれば、日本獣医師会に問い合わせをし、各人が登録した個人情報を検索し飼い主を探すという方法をとっています。
そもそも日本ではマイクロチップ自体の知名度が低いのですが、海外ではもっと前からマイクロチップを義務化している国も多くあります。そのため犬にとって危険なものではなく、逆に安心・安全な生活を送るうえでも大切なものです。
■マイクロチップのメリット・デメリット
飼い主さんにとって、一番気になるのがこのメリット・デメリットではないでしょうか。まずデメリットについてですが、もし犬が迷子になってしまったときに保護されたところででマイクロチップの専用機器がない可能性も考えられます。その場合、マイクロチップをしているから大丈夫とはいえず情報を読み取ることすらできなくなってしまいます。
2006年から全保健所にはマイクロチップの読み取り設備が導入されており、保健所に行けば必ず番号はわかります。そして今後は獣医のところへ行けば専用機械も置いているということになります。
また、メリットとしてはなにか緊急事態などでやむを得ず離れてしまったときに、戻ってくる可能性が高いことにあると思います。例えば地震などの災害がおきてしまったときにペットは無事でも飼い主のもとに帰れないケースもあります。
マイクロチップが装着されている=飼い犬であるということの証明
マイクロチップが装着されていない=自然界で生まれた野良犬の可能性もある
保健所で保護されたとき、マイクロチップの入っている犬はすぐに飼い主のもとへ
マイクロチップの入ってない犬は、数日後に殺処分される可能性もある。
どこでどんなトラブルに巻き込まれてしまうかわからない現代だからこそ、マイクロチップをつけておくことは愛犬を守るためにも大切なことなのです。
■まとめ
犬のマイクロチップについて、どんなものかわからないからこそ不安に感じる飼い主の方も多いのではないでしょうか。でも愛犬とも生活は10年以上の長い年月になりますので、少しでも危険を防げるマイクロチップは必需品です。一度つけてしまえば電池の交換も必要なく、万が一の備えることもできるのです。
有益な情報を広くお知らせするため
↓ ぽちっとにご協力お願いします ↓