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豆柴購入者の傾向と繁殖者の問題点

より小ささを求める購入者

購入者の傾向としてより小さな豆柴を求められる方が多いと感じます。

しかし、当犬舎は50年以上の血統を持つ豆柴を30年以上をかけ小型化をゆっくりとした流れの中で無理なく進めています。しかも元々いた小柴(尺柴)を祖とする系統で、元々小さな柴犬をより時間をかけ小型化しています。

他犬舎は豆柴のブリーダーを始めようと思っても小柴自体もう手に入らないので、普通の柴の小型を短期間で小型化を進めています。犬質は二の次でまず小型化を推し進めています。血統がどうだろうと小さければ高く売れるのだからそれでいいという他のブリーダーの考えには疑問を感じます。購入者の希望がより小さな豆柴を求めている以上、こういった無理な繁殖の流れはなかなか止まるとは思えません。

またより小さな豆柴は問題点が多いことを購入者様も理解するべきです。

小ささ=価格? or 犬質=価格?

チャンピョンの称号を持つ親から生まれた子犬ならば価格が高くなるのは理解できます。
しかし、何でもいいから小さければ価格が高いというのはただのぼったくりだと感じます。

小さいことだけを誇るブリーダーの犬質はどうでしょうか?

展覧会で酷評をされることを嫌いますので、展覧会には絶対出てきません。
同業者に烙印を押されるのが怖いですし、スタンダードとはかけ離れた犬質なので、ショードッグにはなりえません。

小さいだ事だけにこだわり、売る事のみなので、スタンダードを守るということはあまりしていないようです。
展覧会がなぜ必要かというと、日本古来の在来種の形を守ることが一つの目的にあります。

指標なくブリーダーそれぞれが好き勝手に形を作り出してゆけば、今回のように柴犬とはかけ離れた容姿となってしまいます。展覧会でも好成績を収めることのできる小さな豆柴ならもう一つの付加価値が付き、もっと高値で取引されますよね。しかし、展覧会には絶対に出てこない。

プロの目はごまかせませんからね。
展覧会は非常にお金もかかります。ショードッグなので、訓練の時間も費用もかさみます。そこまでお金をかけてスタンダードを守り、なお小さい。そういうことが価値=価格に反映されるのが本来であると思います。犬の値段とは、それだけ手間暇をかけお金をかけて育ててきた裏打ちが反映されるものだと思います。

小ささ自慢

当犬舎は豆柴の老舗なので、時に他犬舎の極小豆柴を比較の為か連れてくる方がいます。

多分うちの豆柴犬と比べたいんでしょうね^^;
犬舎に来てもそういった子は犬舎の前で尻尾を垂れ、口から泡を吹き興奮し、腰が引けています。

凛とした柴の姿はそこにはありません。そして何よりもバランスが極端に悪いです。

  • 頭が極端に大きいか、小さい
  • 体つきが狐のように細い
  • 足曲り
  • 歯並び不良

で、肝心の大きさですが、中には小さな子はいますが、極小豆柴ということで購入された犬でも大体がうちの子と平均を争う程度の大きさです。
うちの小さな子を見せ「うちはこのサイズでも豆柴ですよ」というと、「極小豆柴より小さいですね・・・」と言われます。

小さな子というのはたまに来ますが、発育不足の特徴が良く出ている躯体をしています。
ま、顔にも特徴がありますけどね。

これは見ればわかります。

伊達に4000匹以上の豆柴の子を取り上げてきたわけではありません。
そういった子が小さいという理由だけでうちの倍の値段で売買されている事実を知ると残念でなりません。

また騙されている人がいるのか・・・と。
(小さいことは本当かもしれませんが・・・うちでは繁殖では使えないレベルです。)

頻繁なセールに要注意

頻繁にセール価格で販売しているところもそうですね。
事実は知りませんが、オークションで柴犬を多数落札する方がいるらしいです。
そしてその方の犬舎は豆柴専門犬舎で売り出しているらしい・・・

豆柴専門犬舎の関係者が柴犬を落札している。その犬舎は頻繁にセールをし薄利多売で数をこなしているという話です。
その犬舎の極小豆柴が当犬舎へ交配の依頼のため来舎しました。

3.5キロ同士の両親から生まれたと事前にメールでやり取りしており、よっぽど小さな子なんだろうな?とおもっていました。
「一度犬舎にお伺いしお婿さんを見ておきたい。」ということで、来てもらいました。

しかし・・・

私「うちのオスより大きいですね。交配自体無理ですし、豆柴ではなさそうなので、お断りさせていただきます。」という結果になりました。

飼い主様「極小豆柴として買ったんですよ!」

私「実際うちのオスより大きいでしょ?」

飼い主様「騙されたんですかね?」

私「騙されたかどうかは知りませんが、うちの犬舎と比較してもかなり大きいとお伝えしてはどうですか? うちのオスと比較写真撮っていってもいいですよ。」

飼い主様「そうします・・・」

後日

飼い主様「大きくなったことを伝えたのですが、最終的には弁護士通して話をしてきてください。と言われました。」

私「なんで弁護士なんですか?」

飼い主様「血統書は柴犬でしょ?契約書も柴犬と書いてます。柴犬を販売したのだから柴犬の大きさになったと文句を言われても知りません。と言われました。」

ここに逃げ口を作っているんですね。
日本犬保存会は豆柴を認めていません。作出も認めていません。しかし、会員が豆柴として販売をしても「柴犬」の血統書は発行します。

業者はそこをうまく利用しています。
「日本犬保存会は豆柴の血統書は発行してませんので、柴の血統書になります。ですので、契約書も柴犬と書かせてもらいますね。」という感じで契約を結んだと考えられます。

そういう豆柴のような柴犬に倍額のお金を出し、大きくなったでは目も当てられませんね。

皆さん気を付けてくださいね。

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豆柴を購入する際には、実績のある犬舎のご利用をおすすめいたします。豆柴専門店の【摂州宝山荘】では、ほぼ全ての子犬に「犬種 豆柴」の血統書が発行されており、安心して購入していただけるのが強みです。

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