柴犬の子犬を迎える時に覚えておいて欲しいこと

柴犬の子犬を迎える時に覚えておいて欲しいこと

世界的にも注目され大人気の柴犬ですが、犬種によっても性格に違いがありますし、そもそも同じ柴犬でも性格が違ったり好みが違います。

これから初めて柴犬を飼おうとしている人にとって、子犬を迎えたばかりの頃は何かと驚くことも多いかもしれません。
子犬は産まれ持った性格は当然ありますが、犬は飼い主に似ると言うように、飼育環境により大変性格が変わります。

また、以前他の犬種を飼ったことがある人でも性格や飼い方の違いに驚くことも。柴犬の子犬を迎える時に覚えておいて欲しいことをまとまてみました。

 

◆性格を形成してゆくもの

ブリーダーやペットショップから子犬を迎え入れた後、その性格形成に非常に影響があるのは飼い主の行動です。
飼い主さんが積極的に触れ合い、外に連れ出し、知らない人にも「触ってあげてください」と子犬に体験をたくさん積ませることで子犬も積極的になりやすく、たくさんの犬と触れ合う事で犬に対する社交性も伸びてゆきます。
しかし飼い主さんが、あまり外出せず、子犬とだけ触れ合っている場合は外での経験が積めませんので、犬は内向的になってゆきます。
家庭にお子様がいれば一緒に遊んで、走って散歩をして、お友達とも一杯触れあう。そういう環境の子は活発さが増しますし、おじいさんおばあさんが「最後の犬」という事で飼育される場合、子供のいる環境と違い、いっぱい遊んだり走ったりという経験は少なくなり、多くの時間を膝の上で過ごすような事であれば「おっとり」とした子犬育ちやすい傾向にあります。
また、その地域にどういう犬が居るのか?どういう飼い主さんたちが居るのか?こんなことでも性格は変わってきます。
おおらかな性格の大型犬などのいる地域では子犬の頃から触れ合う機会も多くなり、犬の社交性を近所の犬から学びます。しかし、神経質な犬の多い地域であれば、相手の飼い主さんが触れ合わせてくれないようであれば成功体験も積み辛くなります。そういう外部要因も犬の性格を変えてゆきます。
中学校や高校の近くで、大きな音の出る楽器を放課後に演奏するような地域では、音に敏感になり太鼓の音を怖がったりもします。
次第に外に出るのが怖いという感じになる子もいます。
近所に大きな犬ばかりがいる!
と、噛まれたらどうしよう?という飼い主さんの不安から、
「大きくなったら遊んでもらおう!」と考えがちですが、それは失敗です。
大きくなったころには社交性が低く、相手にどう対応していいのかも忘れています。
その様に育った子は自分も犬なのに「犬嫌い」になっている場合が多いです。

 

◆柴犬は毎日の運動・散歩は必須!

柴犬はもともとアクティブに駆け回ることが好きで、とてもやんちゃな犬種です。無邪気で元気に走り回る姿は見ているだけでもとても癒やされます。ただし運動量が豊富な分、1日ずっと部屋の中やケージの中で過ごしているとストレスをためてゆく可能性は増えます。

なかには無駄吠えをしてしまったり、ちょっと外に出した時にいたずらをしてしまうことも。1日1時間の散歩を目安にして運動欲求を解消させてあげましょう。毎日同じコースだと時には飽きてしまうので、たまには別のコースにするなど好奇心旺盛な柴犬ならではの散歩の仕方があります。

子犬を迎えたらワクチン接種をして獣医さんがお散歩をしてもいいよと言われてから連れていってあげるようにしてくださいね。生後3~5ヶ月の時は20分~30分程度で犬の様子を見ながらお散歩に連れていくようにしましょう。運動させるというよりは、外の環境に慣れさせてあげる期間です。楽しんでいるうちにおうちに帰るのもポイントです。

散歩中は飼い主さんも楽しそうにしていると、柴犬も嬉しそうな表情を見せてくれるはずです。ただし真夏の気温が高い時期はアスファルトは高温になり、肉球の焼けどもありますし、暑さには柴犬は弱いので散歩に行く時間を調整するか、水分補給をしっかりとして熱中症には気を付けましょう。

 

◆食事は柴犬の健康を守る為の基本

まず子犬のうちはもともといた場所でどのぐらいのペースでご飯をもらっていたのか、量や回数などをそのまま真似するのをおすすめします。柴犬は満腹中枢を感じにくい犬種なので、ついつい食べすぎてしまい、軟便傾向、栄養摂取障害、肥満のもとになってしまいます。

そのため欲しがるだけあげてしまう飼い主さんもいるのですが、時間と回数を守ってあげるようにしてください。しばらくは以前の環境と同じように育てて、新しく別の餌をあげる場合は徐々に混ぜて様子を見ながら進めていくようにしてみてください。

もし途中で食べなくなってしまったり、体調が悪そうだなと感じることがあれば、様子を見るようにしつつ子犬のうちは合わせながら食事をしてきます。

子犬の食事の回数ですができれば生後半年までは3回前後、半年を過ぎたら2回前後にして調整します。もし食べ残しをしてしまった場合は、衛生上良くないのですぐに処分して次の食事の時間に与えるようにしてください。

柴犬に関しては子犬の時期は月1kgほど(豆柴は500~800g)体重が増えるのが理想的だと言われています。これ以上増えている場合は肥満の可能性もありますし、逆に少ない場合は様子を見つつきちんと食べているかを確認してあげてください。

 

◆柴犬のアレルギー

 日本犬は昭和初期、大量生産加工食品の影響で、犬に不必要な、防腐剤や添加剤、香料、着色料等が入った残飯を食べさせられてきた時代があります。いわゆる「猫まんま」や「昭和飯」と言われるものです。

その時期に多くの犬がアレルギーに侵されました。

そしてその子孫たちはアレルギーになりやすい体質を遺伝しています。

現代の犬の食事は日本国内においてはドライドッグフードが大半を占めますが、愛犬の生涯、毎日毎日同じ食事、人間ではとても耐えられません。そういう気持ちから「この子のため!」とおもい、あれやこれやとやってしまいがちになります。

そういった犬たちの多くはまたアレルギーをため込む結果になり、ある日突然アレルギーを発症します。

愛犬のために良かれと思ってやったことなのですが、結果苦しめてしまう事も有ります。

当然中には発症しない子もいます。耐性が付いているのかもわかりませんし、食物アレルギーは原因食物によって治りやすいものと治りにくいものがあります。

他の犬が同じアレルギーだったが治ったのでうちも治るというのは間違いです。

アレルギーを出さすに過ごすにはアレルギーに触れない食事が重要です。

 

◆柴犬のしつけは子犬の時期が鍵に

柴犬の場合、縄文時代から現在まで特に大きく適応性が変わった犬ではありません。そのため、子犬の時期にしっかりとしつけをしてあげないと成犬になってからでは思うようにしつけができない場合もあります。

リーダーが飼い主であることをしっかりと理解していればとても従順で育てやすいはずです。ただし自分がリーダーだと思ってしまっているとそうもいきません。成犬になってしまうといたずらや癖がなかなか直らなくなってしまい、あとあと飼い主さんが大変になります。

特にトイレトレーニングに苦戦する飼い主さんも多いので、最初からしっかりと場所を決めておくようにしてくださいね。柴犬の性格を決めるのは子犬の時の飼い方次第になりますので、とても重要な時期であるのを覚えておいてくださいね。

 

◆柴犬の換毛期・病気など

柴犬は「ダブルコート」になりますので、冬の寒さから身を守る役割を担っています。下毛は年に2回ほど換毛期を迎えると大量に抜けるようにできています。

子犬の頃からブラッシングをする習慣をつけてあげること、犬に話しかけながらブラッシングは楽しいものであるのを教えてあげてください。成犬から急にブラッシングをしても嫌がってしまう柴犬はとても多く換毛期の度に苦労してしまいます。

また柴犬の場合は「アレルギー性皮膚炎」なども気を付けてあげてください。体の中に入ったカビ・ノミ・ダニ・ハウスダストなどに過剰反応を示し、かゆみが出てしまう場合があります。柴犬が痒がっていたり皮膚が赤くなる、剥げているなどの部分があればアレルギー性皮膚炎の可能性があります。シャンプーでいつも清潔にしてあげてもなってしまうことがありますので、早めに病院を受診するようにしてくださいね。

柴犬の子犬は本当にかわいく一緒に過ごす毎日が宝物になるはずです。無邪気な姿で飼い主さんを楽しませてくれるはずです。子犬を迎える時に覚えておいて欲しいことをまとまてみましたので、困った時の参考にしてみてくださいね。

 

 

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